Fairy of Forest

環境保護のブログではありません

柏レイソル2022年総括 MF・FW編

 さぁ前回に続きましてやって参りましょう、今回はMF、FW編です。

 

6 椎橋慧也

 今シーズン一番成長した選手かもしれない。去年までは、まぁ戦えるけどよくいるタイプかな〜くらいに思ってたが、今シーズンアンカーに起用されると、もはや椎橋以外のアンカーは考えられないようになった。スペースをケアできる選手で、それゆえボールの回収率も高い。パスの精度、ボールタッチも良く、攻撃の起点となることができる。味方にコーチングをしているシーンも多く、こんだけ出来るんか、、、とびっくり。ただ、シュートの意識が低いので、無理にラストパスを通そうとしてカットされてカウンターなんて場面もある。ここさえ改善されれば見事なオールラウンダーになれると思う。

 

7 大谷秀和

 偉大なる柏のバンディエラ。今年は怪我との戦いになってしまったが、試合に出ればチームを落ち着かせてくれる素晴らしい選手なのは変わりない。しかし、引退。マジかよ。50歳くらいまでやってくれると思ってたのに。まぁ別でブログ書きます、こんな所に書ききれないので。スコールズみたいに現役復帰してええんやで。I'm Backって言ってええんやで。とりあえずお疲れ様でした。

 

8 中村慶太

 今シーズン清水から神谷と入れ替わる形で加入した。シーズン序盤は本職のボランチではなく右WBで出場していた。守備の軽さこそ目立ったものの、ビルドアップで多大に貢献。しかしその後行方不明に。怪我が多いとは聞いていたが、今年もレイソルで不完全燃焼のシーズンを送ってしまった。長短のパスを織り混ぜ、ビルドアップにおいてリズムを変えられる選手は柏においてとても貴重であるため、怪我を治してまた出て来てほしい。

 

10 マテウスヴィオ

 柏の王子様。昨季までは怪我に泣かされ続けたものの、クリスティアーノが退団したことで、攻撃陣を引っ張る存在となった今シーズン。その役目を序盤から見事に果たし、前半戦レイソルのMVPであった。その後コロナの離脱や、疲れもあってなかなか調子が上がって来ていないが、ドリブル、シュート、攻撃のどのスキルでもトップクラス。守備もハードワークしていて、まさに頼れる10番。最初から柏の10番はサヴィオだったんや!!!とレイソルファンの記憶を改竄させた。右サイドを主戦場としているが、右WBがコロコロ変わるため、その辺は苦心しているかも。

 

14 小屋松知哉

 まだ27歳なんや!!!と、もう27歳なんや!!!が両方出てくる男。今季、鳥栖から獲得した。2トップに入り1.5列目として活躍したり、サイドでもインサイドハーフでも器用にこなしていた。オフザボールの動きがよく、狭いところでも顔を出して攻撃の潤滑剤となってくれていた。ただ、決定機に相手GKのファインセーブに遭いがちという不運なところもあったが、やっぱりもっと点を決めて欲しいところ。小屋松がいないとイマイチ攻撃に厚みが出ないというのもあるので、もっと使って欲しいのですが、、、

 

22 ドッジ

 昨シーズンのブラジル人ガチャで獲得した中盤。昨季はどうしてもコンディションも上がりきらず前評判よりは期待はずれだったが、今年は本調子を取り戻しつつあるのかなという感じ。小さいながら当たり負けしない体幹があり、デュエルにも強い。ボールを運ぶ能力に長けており、シュートも積極的に狙っていく印象。ただ、オフボールで気が効く選手ではないため、サヴィオと併用するとイマイチ攻撃のギアが上がらないという悩みがある。あとイエローの数がチーム最多タイ。その辺はヒシャルジソンを受け継いでる。

 

27 三原雅俊

 ネルシーニョサッカーの申し子でもあるが、年齢的な衰えなのか、なかなかハマらない一年でもあった。椎橋のサスペンションで出場するも、スペースを空けてしまい改めて椎橋の偉大さに気づくのであった。というより今年の柏レイソル自体、個人の技量にかなり依存しているため、アンカーをやらせるのは中々酷だなという印象。まぁサブに置いておく分にはガス欠気味の中盤で頑張ってほしいのだが、、、

 

28 戸嶋祥郎

 かなり不穏なオフシーズンを送っていたレイソルにおいて、デジっちの企画担当として奮闘し柏ファンの心をまた掴んだ聖人。もう広報も掛け持ちした方がいいのでは?と思ってしまったがこれ以上負担を増やすのはやめておこう。相変わらず半袖短パンで元気にピッチを走り回っていたが、無論ラストの精度が無いのと判断が悪いのが玉に傷。とか言ってたら年1でゴラッソ決めてくるから心臓に悪い。不慣れなWBでの起用ではどうしようもないし何より強みが出ない。

https://youtu.be/S6Z3wC9OSp8

(これを見てもキックの精度がお世辞にもいいとは言えない)

29 アンジェロッティ

 昨年のブラジル人ガチャの一人。めちゃくちゃイカつい見た目でプレーも激昂気味で空回りな印象が強いため、個人的にはブラジリアンマフィアと呼ばせてもらっている。背丈はあるものの、ポストプレーができるタイプではなく本職はサイドハーフ。柏ではイマイチ活かしきれん選手で、今シーズンオフにはグッバイしちゃうかもしれん。

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AIに作らせた"ブラジリアンマフィア"

 

30 加藤匠人

 筑波大学から加入した大卒一年目。出場時間こそ限られているものの、小気味良いパスでリズムを変え後ろを安定させてくれる選手。終盤にかけてベンチ入りの試合も多くなっているので、ネルシーニョからは期待をかけられているんだと思う。アオアシでいう大友みたいな選手だと個人的には感じている。

 

34 土屋巧

 日体大柏から加入した高卒1年目。流石にプレータイムは貰えないだろうとは思ったけど、なんだかんだ結構使われた。3バックの一角、または中盤で使われていた。スキルは悪くはなく、これからが楽しみ。天皇杯ではプロ初ゴールも記録した。さすがにアンカーで出場した際は厳しそうだったが、楽しみな選手である。

 

36 山田雄士

 歳の割に顔が老けているので芸歴だけやけに長い売れてない芸人みたいだが、今季は開幕戦でスタメン。昇格してからなんだかんだレンタルに出さずにネルシーニョが手元に置いてるあたり高く評価されてるのだろう。ただ、序盤以降はなかなか出番は貰えず。THEレイソルユース産の中盤という感じで、上手いんだけど物足りないという印象。一皮剥けて売れてほしい。

 

37 鵜木郁哉

 今シーズンはカップ戦でアシストも記録したが、出場機会を求め水戸ホーリーホックにレンタル移籍。水戸の秋葉監督から熱血指導を受けて力強く戻ってきてくると思います。This is Football!は至極の名言。

https://twitter.com/j_league/status/1585569493018767367?s=46&t=U8crcq2PPBcsAMv0MO85fQ

 

40 落合陸

 東京国際大学からの強化指定。大学生選抜として世代別日本代表相手にゴールを決めるなど活躍してるらしい。来季楽しみ。

 

FW

9 武藤雄樹

 去年途中で"例のあの人"と入れ替わるように浦和からきたストライカー。今年の途中で怪我から復活すると特に大事な場面で印象的なゴールを決めてくれた。特に夏場の3試合連続ゴール、京都戦と清水戦の終了間際の得点は本当に心強いストライカー。ベテランらしく老獪に常に相手の裏を狙い続け、何度も動き直しゴールに結びつける。全国のFWに武藤のプレーを見て学んでほしい、そのくらいお手本になる選手。ゴールを決めると寿司を食べる恒例行事はレイソルサポにも浸透しており、レイソルサポは夏場の毎週末の晩ごはんが寿司になっていた。

#寿司をもたらす

 

19 細谷真大

 柏レイソルユース史上最高級のストライカー。スピード、フィジカルにおいてはかなり高いレベルにあり、裏にぶっちぎるのもよし、ロングボールをディフェンダーを弾き飛ばし回収して得点するも良しという、ゴリゴリ系。ポストプレーもこなし、守備も根強くボールを追いかけてくれる。あとは決め切る力があれば日本でも最高のFWになれる器だと思ってる。今季は世代別代表やE-1選手権などで披露したのか、後半戦に中々コンディションが上がり切らなかった。来年20ゴール獲ったら海外に送り出してもいいと思う。もっと得点に貪欲に、ハーランドのように止められないストライカーになってほしい。

 

35 真家英崇

 今年ユースから昇格した187cmと長身のストライカー。ルヴァンではゴール、リーグ戦でも出場した。スケールが大きく、得点への嗅覚もあるので楽しみな存在。

 

38 升掛友護

 今年ユースから昇格。ルヴァンでもゴールを決めた。ドリブルが武器で、タイプ的にはスリートップのウイングが最適解なのかなと思う。カットインからシュートが得意なタイプ。

 

39 森海渡

 今年筑波大学から加入した、実はまだ在学中。大学No. 1ストライカーの肩書きを引っ提げてきたが、その名に相応しいポテンシャルを見せると同時に課題も浮き彫りとなった。最大の武器はそのシュートテクニックと精度。多彩なフィニッシュスキルはレイソルでもいや世代でもNo. 1だと思う。しかし、それを補助するスキルがまだまだなのがもったいない。最高速度はあるのにオフボールの動きが少なく、守備もまだまだ。背丈の割に空中戦に強くはないのでポストプレーもできない。と厳しめに書いてしまったが、期待してるので頑張ってほしい。とりあえず大学はしっかり卒業してほしい。卒業したらマンシティのロドリみたいに覚醒するかもしれん。

 

49 ドウグラス

 今年の大きな補強の一つがこのドウグラスであった。出ている時にはフィジカルとフィニッシュスキルを活かし攻撃の柱になってくれていた。ところが今シーズン10試合しか出場できなかったのが残念でならない。まぁ稼働率が高かったらこんなにいいFWを神戸が手放すわけないとは思うのだが。さすがに歳が歳なので試合終盤にガス欠してしまうのだが、なかなか替えの効かない選手になっているので代えるのが遅くなってしまう。来シーズンフルは厳しいかもしれないが、今年よりは稼働してほしい。ちなみに日本生活が長いだけあって日本語はペラペラ。

 

監督

ネルシーニョ

 去年の出来では本当に辞めてもらった方がいいと思っていたし、今年は降格候補筆頭になるのも仕方ないが、今年は全てひっくり返して上位に。まさにネルシーニョマジックである。

 でも流石に72歳のおじいちゃんだし、シーズン途中にはアキレス腱を切る大怪我もしてしまった。試合中の選手交代が遅かったり、試合によってネルシーニョ自身のコンディションの好不調があるような気がしてしまうのは僕だけだろうか。ネルシーニョが監督の間は練習の強度も高くなり、チーム全体のインテンシティが高まるのはいいのだが、戦術はぶっちゃけ個人のスキル次第なのは否めない。この時代でビルドアップのデザインが出来ない+カウンターの約束事もないのは中々致命的。今年残留争いをしなかったことを良しと捉えるか、それとももっと高いレベルを目指すか。来年満了となるであろう契約のその後、しっかりとチームを引き継げるかが重要だと思う。とりあえず健康に気をつけて。